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一般歯科

虫歯について

虫歯は、お口の中に存在する細菌が原因で発生します。
歯磨きが不十分で磨き残しがあると、プラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の塊が形成されます。これらの細菌は、食べかすを栄養源として酸を生成し、徐々に歯を溶かしていきます。これが虫歯のメカニズムです。

虫歯の処置には、保険適用範囲内での詰め物をしたり、無痛治療を希望される患者様には、部分麻酔を使用して、できる限り痛みを起こさないようにしていきます。
また、初期の虫歯にはレーザー機器を使用して治療を進めていきます。予防効果もありますので詳しくは担当医にご相談ください。

虫歯の原因

  • Case01

    細菌の数

    虫歯菌が増えると、虫歯になるリスクが高くなります。予防のためには、セルフケアに加えて、歯科医院での定期的なメインテナンスを通じて、お口の中の細菌量をコントロールすることが重要です。

  • Case02

    糖質の摂取量

    虫歯菌は糖を栄養源として増殖し、お口の中に酸を放出します。歯は酸に弱く、簡単に溶けてしまいます。糖質の過剰摂取には注意し、食後は必ず歯磨きをするよう心がけましょう。

  • Case03

    食事の時間

    糖分に晒されている時間が長かったり、間食が多くて酸性状態が続いたりすると、虫歯のリスクが高まります。糖分の摂取後は、なるべく早めに歯磨きを行うことが大切です。また、就寝前の歯磨きを怠らないようにしましょう。

  • Case04

    生まれ持った
    歯の性質

    歯磨きを丁寧に行っても、歯質が弱ければ虫歯のリスクが高くなります。定期的にフッ素塗布を行い、歯質を強化することで、虫歯に負けない強い歯を作ることができます。

虫歯の進行と治療

  1. C1エナメル質の虫歯

    歯の表面のエナメル質が溶かされ、虫歯が徐々に進行している状態です。多くの場合、虫歯を正確に削り取り、詰め物をします。状況によっては、削らずに定期的なチェックを行うこともあります。

    治療法
    虫歯の部分を慎重に削り取り、詰め物をする場合もありますが、進行が遅い場合は、そのまま様子を見る選択肢もあります。
  2. C2神経に近い虫歯

    エナメル質の奥の象牙質まで細菌が進行している状態です。象牙質は神経に近いため、食べ物や飲み物の温度刺激により、知覚過敏として歯がしみるようになります。基本的には、虫歯を削り取り、詰め物をします。症例によっては、歯を大きく削り、被せ物を装着することもあります。

    治療法
    虫歯に侵された部分を丁寧に取り除き、歯の色に近いコンポジットレジンや、耐久性に優れたインレーを詰めて修復します。虫歯が大きい場合、複数箇所にある場合は、クラウンという歯の被せ物で治療することもあります。
  3. C3神経に到達した虫歯

    歯の神経が虫歯菌に感染し、強烈な痛みを引き起こします。歯の根や先端に膿が溜まっていることもあり、口臭の原因にもなります。治療法としては、根管治療を行うのが基本です。細菌に感染した組織を除去・清掃・殺菌し、被せ物を装着します。

    治療法
    虫歯が神経まで到達しているため、根管治療が必要です。感染した組織を徹底的に除去し、清掃・殺菌した後、特殊な材料で根管を詰めます。治療後は、被せ物を装着して完了です。根管治療は複数回の通院が必要になります。
  4. C4末期の虫歯

    歯の大部分が失われている状態です。根の先端に膿が溜まっていると、顎の骨や周囲の歯に悪影響を及ぼし、非常に危険です。多くの場合、抜歯を検討します。抜歯後は、部分入れ歯やブリッジ、インプラントなどの治療をご提案します。

    治療法
    残念ながら抜歯を検討せざるを得ない状態です。放置すると、周囲の歯や顎の骨にも影響を及ぼす可能性があります。抜歯後は、部分入れ歯やブリッジ、インプラントなどの治療法があります。

歯周病について

歯周病は、歯垢(プラーク)に潜む歯周病菌が原因で発症する、歯ぐきの炎症性疾患です。
放置すると、歯を支える歯槽骨が徐々に溶かされ、最終的には歯を失う原因となる可能性があります。実際、歯を失う原因として最も多いのが歯周病だと言われています。
初期の歯周病では、自覚症状がほとんどないのが特徴です。重症化すると治療も困難になるため、自覚症状がない段階でも定期的な歯科検診を受けることが大切です。

歯周病の原因

  • Case01

    プラーク(歯垢)

    歯周病の主な原因は、歯の表面に付着した細菌の集合体であるプラークの蓄積です。適切に取り除かないと、歯肉に炎症を引き起こします。

  • Case02

    喫煙

    喫煙者は非喫煙者と比較して、歯周病に罹患する確率が高く、歯周病の進行速度も速いことが知られています。これは喫煙によって歯肉の血流が低下し、免疫機能が低下するためだと考えられています。

  • Case03

    全身の健康状態

    糖尿病や心血管疾患などの全身疾患は、歯周病の発症や進行に大きく関与しています。特に糖尿病は、歯周組織の炎症を助長するため、歯周病の重症化に影響を及ぼすことが明らかになっています。

  • Case04

    ホルモンの変化

    妊娠中や更年期などのホルモンバランスが変化する時期は、歯周病のリスクが高まります。女性ホルモンの変動によって歯肉が敏感になり、炎症を起こしやすくなるためです。

歯周病の進行

  1. 第一段階歯肉炎

    細菌の毒素により歯ぐきに炎症が生じ、赤く腫れた状態です。痛みなどの自覚症状はほとんどありません。この段階でのクリーニングやメインテナンスを怠ると、症状がさらに悪化してしまいます。

  2. 第二段階軽度の歯周炎

    歯ぐきに軽度の炎症が生じ、歯磨き時に歯ぐきから出血することがあります。歯と歯ぐきの間には歯周ポケットが形成され、歯垢や歯石が付着しやすくなります。

  3. 第三段階中度の歯周炎

    歯周病菌により歯槽骨が溶かされ始めています。歯周ポケットも深くなり、汚れが溜まりやすい状態です。口臭が気になったり、歯がグラつく感覚を覚えたりすることが増えてきます。

  4. 第四段階重度の歯周炎

    歯槽骨の半分以上が破壊され、歯を支えることが難しくなっています。歯を指で押すとグラつきがはっきりとわかり、歯ぐきから膿が出ることもあります。歯が抜け落ちるリスクが高いため、迅速な歯科治療が必要です。

歯周病の治療

歯周病の治療の第一歩は、歯周基本治療です。歯周病の主な原因である歯垢(プラーク)や歯石を丁寧に取り除くことから始めます。歯周基本治療では、患者様に正しいセルフケアの方法をお伝えし、口腔内の環境を整えていきます。歯周病治療を始める前に、虫歯などの治療を完了させることも大切です。健康な口腔環境を作ることが、歯周病治療の成功の鍵となります。

プラークコントロール
歯周病の改善と予防には、口腔内を細菌の少ない状態に保つことが重要です。そのためには、患者様自身が正しいブラッシング方法を身につけ、生活習慣を見直すことが欠かせません。当院では、歯ブラシの選び方や磨き方、フロスの使い方などを丁寧にお伝えします。
スケーリング
ルートプレーニング
歯周ポケットの中の歯垢や一度形成された歯石は、ご家庭でのブラッシングでは取り除くことができません。そのため当院では、専用の機械を使用して、歯石を徹底的に除去するスケーリングを行います。さらに、歯の表面を滑らかに整えるルートプレーニングを併せて行うことで、歯垢が付着しにくい環境を作ります。
詰め物・被せ物の
やり直し
過去の治療で装着された不適合な詰め物や被せ物は、歯周病の原因となることがあります。歯と歯ぐきの間に隙間ができると、そこに歯垢が溜まりやすくなるのです。不適合な修復物を発見した場合は、取り除いた後、新たに適合の良い詰め物や被せ物に交換する必要があります。
咬合調整
歯ぎしりや食いしばりなどの悪習癖は、歯周組織に過剰な力をかけ、歯周病を悪化させる可能性があります。このような場合、咬合調整を行い、歯に加わる力を適切にコントロールしなければなりません。また、就寝時にマウスピースを使用することで、歯ぎしりによる歯への負担を軽減することができます。

虫歯や歯周病を防ぐには予防が大切です

虫歯や歯周病を防ぐためには、予防が何より大切です。定期的な歯科検診を受けていただければ、お口のトラブルを早期に発見し、適切な治療を行うことができます。自覚症状がなくても、半年に一度は歯科医院を受診することをおすすめします。早期発見・早期治療が、お口の健康維持につながります。

予防歯科

口腔外科について

口腔外科では、親知らずの抜歯、顎関節症、口内炎、口腔周辺のケガなどに関する治療を行います。これらの問題は、早期に歯科医院で適切な治療を受けることで、スピーディーに解決できる可能性が高くなります。お口の中で気になる症状がある場合は、すぐにご相談ください。

親知らずの抜歯

当院では、親知らずの抜歯にも対応しています。親知らずは、生え方が悪いことが多く、虫歯や歯周病のリスクを高めます。また、隣の歯を圧迫して痛みの原因になることもあるのです。抜歯が必要な場合は、十分な麻酔のもと、できる限り痛みを抑えて処置を行いますので、ご安心ください。

難症例は紹介での対応

口腔外科では、親知らずの抜歯以外にも、顎関節症、口内炎、口腔周辺のケガなどにも対応しています。ただし、検査の結果、より専門的な治療が必要な場合は、信頼のおける他院様を紹介いたします。